設立目的

世界には、貧困が溢れています。
世界には、負けたら守るべき人を守れないという危機感だけを武器にして、必死に生きている人が大勢います。
強いものが勝つのではなく、勝ったものが強い。それが世間であり、努力は報われるというのは幻想に過ぎないのかもしれません。
しかしながら、私たちは私たちが出来る何かを彼らにしてあげたい。私たちが居なくなっても残る何かを残したいと考えています。

世界の友人が苦闘している。それを知りながら何もしないのは、無慈悲な傍観者であり、断じてそんな生き方をしてはならないと私たちは考えています。
苦闘している彼らは、祖国に愛されていない若者かもしれません。貧しさのあまり、祖国に愛されていないのなら、祖国に別れを告げ決別しようと考える若者も多くいるかもしれません。
貧しい国から豊かな国に、そんな若者を呼び寄せ、共に学ぶことも彼らの諸問題を解決する一つの方法かもしれません。
しかし彼らが豊かな国に来れば、彼らの中には例えどんなことをしてでも祖国に帰りたくないと考える者もいるでしょう。
そんな彼らは、祖国に帰り学んだことを生かして軌道に乗せることが出来るのでしょうか? 祖国に帰った彼らに私達はどんなサポートが出来るのでしょうか?
それならば、はじめから現地に学校という農業を学び、卒業後もサポート出来る体制を作ることが、彼らにとって一番いいことではないかと私たちは考えるのです。
彼らが誇りに思い、例えどこの国に行こうとも祖国に帰りたいと思える祖国を、彼らが彼ら自身の手で作り上げる手助けをすることが、私たちの目指す学校の設立目的です。

私たちは、「未来はどうなるのかではなく未来をどうするのか」というテーマについて、農業という手段を用いて、生活が良くなっていく、希望が持てるようになるという実生活の戦いを通し、教える側も教えられる側も共に学び成長したいと考えています。
それは、誰かに光りで照らしてもらうことを期待するのではなく、自分が太陽となって周囲を照らせばいいのだと、自覚することから始まるのだと確信しています。
言い換えれば、自分が変われば一切は変わるということであり、運を頼りに生きるわけにはいかないということです。

私たちが出来ることは、農業というひとつのジャンルに過ぎないのかもしれませんし、宗教も違えば民族も違い故郷も違えば文化も違う若者に、農業を通して伝えることの出来ることは多くはないかもしれませんが、農業というジャンルを超えた次世代の世界のリーダーを輩出したいと考えています。
ここに学校というひとつの形を示すことは、日本の農業技術を苦闘している方たちの役に立ててみせるという私たちの挑戦であり、日本文化を後世に残したいという私たちの挑戦でもあります。